「上」と「下」の大違い(2011年8月5日)

「見回り」に行く為、マンションのドアを開けた瞬間・・・・・空気の圧力が掛かり、ドアと体が一気に持ち上げられた。全体重をかけてドアを閉めようと、、、、ヤバイ。一気にビショ濡れ状態です。家を一歩出ただけです。。。。大粒の「雨」が、横殴りに飛んで来て、痛いのです。」

宮古空港横のバイパスで「中休み給油所の交差点」を通って・・・・偶には違う道順で行こうと。一台も車が走っていないのです。何か非常に嬉しいのは・・・・良いねェ~。俺だけの「道」みたいな、感じです。

途中、中休みの「ココストア」でサンドイッチとシャケのおにぎり&お茶を購入し、食いながら保良へ。途中・・・・ノリオの親父とスレ違い、何時も通りに、ガン飛ばされ睨まれた。

9号が接近しているわりに、風がチョッと強いだけで、偶に大粒の雨が、北風に乗って銃弾?のように、車を洗ってくれる。結構、嬉しい感じになるのは、自分だけかナ。

そうこうしている内に保良へ到着。当然のように、ゲートが閉まっている・・・・と思いきや、ガンガンに、普通に、開いてる。誰かが、閉まっているゲートを、開けて入り・・・・そのまま状態。寛仁が、東屋の柱に必死で捕まって、暴風と戦ってるヨ。偉いなァ~と思うのですが、チョッと下に降りてれば、無風状態なのです。わざわざ、暴風の中・・・・「お前、遊んでたの?」と聞けば、「面白い」と。。。。チョッと悔しい。偶にしか出来ない「体感」なのです。。。。大分前に、見回りで暴風に煽られて、吹っ飛ばされたのですが、あの時も、楽しかった思い出です。多分、運が良かっただけですが。

寛仁を乗せ、下へ・・・・其処は、別世界なのです。北風が唸りを上げて、崖上を吹き抜けている。保良の海は、ベタ凪。無風状態なのです。「シギ」が子供に与える餌を探し飛び交い、トンボの群れが、飛び交い・・・・何時も通りに、イソヒヨドリが飛び交い、クイナが走り回ってる。。。。「上」は台風、「下」は何時も通りの・・・・みんな知っている、吹き返しの風が吹き込んでくる、その時まで「天国」さぁ。

みんな緊張している。全てが、緊張している。それが、伝わってくる。一応、全てをチェックし、ヤバイ所を直し・・・・海を眺め続ける。それしか・・・・出来ない。これから大荒れになる前の静かな「海」。チョッとでいいから、北よりにズレて欲しい「台風進路」。

台風2号で壊滅状態になり、ヤッと復旧したのですが。自然の力は、それだけで「落とし前」をつけてくれないのです。今後も、襲い掛かって来る。その「覚悟」は十二分に、出来ているハズなのですが。出来る事ならば、人間以外の「生きモノ」だけは、助けて欲しいのです。

「180°SOUTH」という「DVD」があります。「パタゴニア」という会社を立ち上げた「二人」の道のりを描いた、映像です。大分前に書いたのですが、シュイナードに憧れて、ロッククライミングにハマリ・・・・厳冬期の槍ヶ岳を征服し、無酸素でチョモランマを登って見せると。今思えば、恐ろしいほどの「勘違い」。自然の恐ろしさを知らない、「アホ」な短絡的な・・・・バリバリの不良だったナ。自然しか、自分を受け入れてくれない・・・・と、思っていた時期でした。

「人間は、自然界への侵入者であり、破壊者である」と・・・・ノールゥエーの偉い人が言った言葉が、あります。自分は、自然と一緒に生きる「人間」でいたいと、思います。自然の中に、溶け込める「人」になりたいです。